有料道路とは、文字通りお金を払って通行する場所ですが、条件によっては、無料開放されることもあります。では、2020年以降に無料化された道路はどこなのでしょうか。
■国道2号「東広島BP」が全通
全国各地に点在する有料道路は、計画された経緯によって「無料化」されることがあります。
では、2020年以降に無料化された有料道路にはどのようなところがあるのでしょうか。
一部の有料道路では、決められた料金徴収期間が終了すると無料開放されることがあります。
2020年には、8つの有料道路が無料開放されました。
まずは利根川にかかり、茨城県坂東市と千葉県野田市を結ぶ「下総利根大橋有料道路」です。
1月11日に無料となりました。双方の市を行き来するの芽吹大橋はよく渋滞しましたが、下総利根大橋無料化で交通の分散化が進みました。
4月1日には、神奈川県の「城ヶ島大橋」が無料開放されます。
城ヶ島と三浦半島を結ぶ海橋で、以前は城ヶ島の島民のみが無料利用できました。
また、9月1日から長野県の「三才山トンネル有料道路」と「松本トンネル有料道路」が無料化されています。
もともと無料開放は2021年6月9日からでしたが、前倒しでの無料化となりました。
また広島県の「広島熊野道路」は12月6日から無料で通行可能になり、広島市安芸区から安芸郡熊野町までの往来がスムーズになりました。
そして12月11日からは、栃木県日光市と那須塩原市を結ぶ「日塩有料道路」(日塩もみじライン・龍王峡ライン)も無料化。
紅葉狩りの名所としても有名ですから、無料化を機に訪れた人も多いかもしれません。
■2021年以降は7つの有料道路が無料化…どこ?
2021年から記事執筆時の2023年4月までに無料となった有料道路は全部で7本です。
まずは2021年7月28日に無料開放された「狭山環状有料道路(狭山大橋)」。
狭山市の入間川にかかる橋で、無料化によって16号の横断がしやすくなり、周辺道路の渋滞緩和にもつながっています。
2022年3月21日は、神奈川県の「本町山中有料道路」が無料開放されました。
横須賀道路から横須賀市街をつなぐ道路で、無料化により国道16号とのルート選択がしやすくなっています。
4月1日には長野県の「新和田トンネル有料道路」が無料開放。
長和町と岡谷市をつなぐトンネルで、従来はカーブの多い峠道を走る必要がなくなりました。
10月1日には、栃木県の「鬼怒川有料道路」と、福井県の「法恩寺山有料道路」、同じく福井県の「三方五湖レインボーライン」が無料開放されています。
鬼怒川有料道路は「シルクウェイ」の愛称でも知られ、鬼怒川温泉の北側へとスムーズに行く場合に重宝します。
法恩寺山有料道路は、人気のスキー場「スキージャム勝山」へとつながる道路。無料化によりスキー場へのアクセスがより便利になりました。
三方五湖レインボーラインは、福井県の景勝地・三方五湖を巡る道路です。
人気のビュースポットがあるため、ネット上では無料開放されたことを喜ぶ声も多くありました。
また、2023年2月1日には「千葉外房有料道路」が無料化されました。
千葉市緑区と茂原市を結ぶ道路で、無料開放により、大網街道の混雑緩和が期待されています。
無料開放に対しては「夢の無料化」「小銭を出すのが面倒だったのでうれしい」といった声がネット上では挙がっています。
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無料開放された道路を覚えておけば、渋滞の回避など、目的地までスムーズに行くのに役立ちます。