ＮＺ中銀、政策誤る余地ほぼない インフレ高止まりで＝副総裁

Lucy Craymer

[ウェリントン １日 ロイター] - ニュージーランド（ＮＺ）準備銀行（中央銀行）のホークスビー副総裁は１日、コアインフレの高止まりが不確実性をもたらしており、政策を誤る余地はほとんどないという認識を示した。

「しばらくの間、需要が供給を上回っておりインフレ圧力が高まっている。支出が非常に抑制される期間が必要だ」と語った。

中銀は先月２９日、政策金利を約１５年ぶり高水準の５．５％に据え置いたが、インフレ率は依然高すぎるとし、物価上昇圧力が鈍化しなければ追加引き締めが必要になる可能性もあると警告した。

ホークスビー氏は、移民が依然としてインフレの主な要因になっていると指摘。移民は労働市場の逼迫を緩和する一方、特に賃貸住宅に対する需要サイドの圧力も強めていると述べた。

インフレ期待については、どの程度読み取るかは難しいが高まり始めており、中銀は真剣に受け止める必要があるとした。