債券市場の機能度DI、5月は-27 政策点検後マイナス幅拡大=日銀
ロイター / 2021年6月1日 17時49分
日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の5月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス27となった。写真は円紙幣。2010年8月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の5月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス27となった。市場機能の回復を目指して、日銀は3月に長期金利の許容変動幅を明確化するなどしたが、前回2月調査のマイナス24からマイナス幅が拡大した。
調査は5月6日から12日にかけて、日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など70社を対象に行った。日銀の担当者は、今回の機能度判断DIは「限定的な動き」と述べた。政策点検の影響については「もう少しいろいろ材料を見ながら、市場参加者に議論していただくことではないか」と話した。新型コロナウイルスの影響が続く下で、日銀はイールドカーブ全体を低位で安定させることを優先する方針だと説明した。
足元では商いが閑散となっているものの、「最終的な需要者である預金取り扱い金融機関や生保の需要は引き続き旺盛だ」(担当者)という。
長期金利(新発10年国債利回り)の先行き見通しの中央値は21年度末が0.10%(前回は0.10%)、22年度末が0.15%(同0.12%)、今回から加わった23年度末が0.15%。
金利水準の低下を反映し、超長期ゾーンの金利予想は前回に比べて下方にシフトした。30年債利回りでは、21年度末が0.70%(同0.75%)、22年度末が0.75%(同0.80%)となった。23年度末は0.80%。
機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きければ大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。
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