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ドル108円前半、中銀の対策期待で円反落

ロイター / 2020年3月2日 15時29分

 3月2日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの108円前半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの108円前半。早朝に5カ月ぶり安値となる107円台をつけた後、主要国中銀が動揺する市場の鎮静化に向けて対策を取るとの期待感から、108円台へ急速な戻りを見せた。

週明けのドルは、前週末終盤の水準から気配値を切り下げて107円半ばで取引を開始。一時107.00円と昨年10月9日以来5カ月ぶり安値をつけた。週末に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が35.7と、前月の50から大幅に低下し、過去最低を記録したことが背景となった。

しかしその後は買い戻しが強まり、正午前には108円台と前週末終盤の水準を回復。早朝に進んだ円高を帳消しにした。28日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長に続き、日銀の黒田東彦総裁が談話を発表したことで、中銀が市場鎮静化に向けた対策を打つとの期待が広がった。

黒田総裁は声明で、金融市場で不安定な動きが続いているとした上で「適切な金融市場調節や資産買い入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく」と表明した。

日米中銀トップの相次ぐ緊急声明発表で、市場では「欧州も足並みをそろえて対応する姿勢を示すだろう」(トレーダー)との見方が浮上。元FRB高官でバンク・ポリシー・インスティテュートのチーフエコノミスト、ビル・ネルソン氏が4日に主要中銀が協調利下げを実施すると予想したことも話題を呼んだ。

FXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は「今後ドルが107円を明確に割り込めば104円台まで節目はないが、個人的には112円台から始まったドルの急落相場はいったん落ち着くとみている」と話している。

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 108.25/27 1.1041/45 119.54/58

午前9時現在 107.66/68 1.1050/54 118.97/01

NY午後5時 108.07/10 1.1025/28 119.17/21

(為替マーケットチーム)

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