午前の日経平均は小幅続伸、一時3万9000円台も次第に利益確定
ロイター / 2024年9月2日 12時6分
9月2日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比62円13銭高の3万8709円88銭と、小幅に続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2011年3月撮影(2024 ロイター/Toru Hanai)
Hiroko Hamada
[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比62円13銭高の3万8709円88銭と、小幅に続伸した。米景気懸念が後退し前週末の米国株が上昇したことや為替の円安を好感して、日経平均は節目の3万9000円台を回復した。ただ、取引時間中にドル/円がやや円高に振れたことが重しとなったほか、次第に利益確定売りも出て、買い一巡後は上げ幅を縮小した。
日経平均は前営業日比377円高と堅調にスタートし、一時432円高の3万9080円64銭まで上昇した。前週末に発表された米経済指標で個人消費の底堅さが確認されるなど米景気懸念が後退し、米国株は上昇、ドルは東京時間の144円台後半から146円台まで上値を伸ばした。
この流れを受け週明けの日本株市場でも輸出株などを中心に買いが先行したが、勢いは続かず、朝方146円半ばで推移していたドルが146円近辺まで下落したことも重しとなった。テクニカル面では短期的な過熱感が意識されているとの指摘も聞かれ、日経平均は22円高まで上げ幅を縮小する場面もあった。
SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏は「日経平均は意外と早く3万9000円台を回復した印象。ただ、同水準は累積出来高が多く利益確定売りも出ており、伸び悩んでいる」と話した。目先は「企業業績の上方修正が明確にみえてくれば、7月に付けた高値(4万2426円77銭)に向けて水準を戻していくだろう」(鈴木氏)という。
TOPIXは0.01%安の2712.56ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6838億1800万円だった。東証33業種では、非鉄金属、銀行、証券など14業種が値上がり。医薬品、陸運、不動産など19業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロン、ソフトバンクグループが小幅高、アドバンテストが3%超高でしっかり。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、主力のトヨタ自動車は小幅高だった。
一方、医薬品株が軟調で、住友ファーマ、中外製薬は大幅安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり472銘柄(28%)に対し、値下がりが1123銘柄(68%)、変わらずが51銘柄(3%)だった。
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