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海外経済や市場動向、当面は極めて高い緊張感で注視=植田日銀総裁

ロイター / 2024年10月2日 16時11分

 10月2日、日銀の植田和男総裁(写真)は、全国証券大会であいさつし、米国を始めとする世界経済の先行きは引き続き不透明で、金融資本市場も引き続き不安定な状況にあると指摘。写真は9月、都内で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Takahiko Wada

[東京 2日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は2日、全国証券大会であいさつし、米国を始めとする世界経済の先行きは引き続き不透明で、金融資本市場も引き続き不安定な状況にあると指摘。当面はこれらの動向を「極めて高い緊張感を持って注視し、わが国の経済・物価見通しやリスク、見通しが実現する確度に及ぼす影響をしっかり見極めていく」と述べた。

植田総裁は景気の先行きについて、海外経済が緩やかな成長を続けるもとで緩和的な金融環境などを背景に「潜在成長率を上回る成長を続ける」との見通しを示した。

消費者物価の基調的な上昇率については、「現在は2%以下とみられる」とした上で、先行きは需給ギャップの改善や中長期的な予想物価上昇率の上昇で徐々に高まり「展望リポートの見通し期間後半には2%の物価安定目標とおおむね整合的な水準で推移する」と述べた。

その上で、2%の物価安定目標のもと、その持続的・安定的な実現の観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していくと話した。

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