午前の日経平均は小幅反発、米雇用統計の発表を控え上値限定的
ロイター / 2021年7月2日 12時4分
7月2日 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比84円06銭高の2万8791円10銭となり、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比84円06銭高の2万8791円10銭となり、小幅に反発した。前日の米株高を受け、朝方に小高く始まった後もプラス圏での小動きが続いた。もっとも、米金融政策のスタンス変更への影響が注目される米雇用統計の発表を今晩に控え、上値は限られた。
前日の米国株式市場は、主要3指数がそろって上昇した。堅調な経済指標を受けて幅広い銘柄が買われ、S&P総合500種指数は6日連続で最高値を更新した。S&P500が6日連続で最高値を更新するのは昨年8月以来。
東京市場もこの流れを引き継ぎ、小幅に反発してスタート。徐々に水準を切り上げ、前日終値より約140円高に上昇後はプラス圏での小動きに移行した。東証1部の騰落数では値上がりが82%となり、幅広く物色された。原油高を受けて鉱業が堅調だった一方、前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数が1.5%安となり、半導体関連などハイテク株の一角は軟調となった。
市場では「堅調な海外市場に支えられているが、米国の3連休や米雇用統計の発表を控えて、独自に上値を追う手掛かりに乏しい」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
TOPIXは0.76%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0316億2900万円と膨らまなかった。東証33業種では、上昇率上位は鉱業、ゴム製品、空運業となった一方、下落したのは海運業と小売業の2業種だった。
前日に発表された高島屋やJ.フロント リテイリングなどの6月既存店売上高がプラスとなった百貨店がしっかり。指数寄与度の大きいソフトバンクグループやソニーグループの上昇が日経平均を支援した一方、東京エレクトロンやアドバンテスト、ファーストリテイリングの下げが重しとなった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1806銘柄、値下がりが305銘柄、変わらずが79銘柄だった。
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