午前の日経平均は小幅続伸、手掛かり乏しく為替にらみ
ロイター / 2024年9月3日 12時6分
Mayu Sakoda
[東京 3日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比86円93銭高の3万8787円80銭と、小幅に続伸した。2日の米国株式市場が休場で手掛かりに乏しく、ドル/円の動向を見ながらの上下動が続いた。
日経平均は44円高の3万8745円76銭と、続伸してスタート。為替がドル高/円安に振れる場面ではじり高となり、一時266円高の3万8967円56銭まで上昇した。その後は円安一服に伴い、上げ幅を縮小した。
前場の取引時間中、ドルは146円台半ば─147円台前半のレンジで推移した。T&Dアセットマネジメント浪岡宏チーフストラテジスト「薄商いの中、為替に連動しており、主体性がない」と話す。今月は日米の中銀イベントに加え、自民党総裁選を控えているため「イベントが意識され始めるのはこれから」という。
主力株では、ファーストリテイリング、NTTデータグループ、テルモが日経平均を押し上げた一方、東京エレクトロン、アドバンテストがHOYAが押し下げた。フジクラも利益確定売りに押され、3.92%安となった。
東証株価指数(TOPIX)は0.62%高の2732.74ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6352億7900万円。
東証33業種では、値上がりは銀行、保険、陸運、繊維など28業種、値下がりは精密機器、海運など5業種。欧米の金利上昇を受けて、金融株は総じてしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1336銘柄(81%)、値下がりは272銘柄(16%)、変わらずは36銘柄(2%)だった。
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