ユーロ圏総合PMI、9月改定49.6 2月以来の50割れ
ロイター / 2024年10月3日 17時56分
10月3日、 S&Pグローバルがまとめた9月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.6と、前月の51.0から低下し、好不況の分かれ目となる50を2月以降初めて割り込んだ。フランクフルトで2019年8月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ロンドン 3日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた9月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.6と、前月の51.0から低下し、好不況の分かれ目となる50を2月以降初めて割り込んだ。
速報値の48.9は大幅に上回った。インフレ圧力の緩和も示された。
サービス部門PMI改定値は51.4。前月の52.9から低下したが、速報値の50.5を上回った。
ハンブルク商業銀行のサイラス・デラルビア氏は「一見したところ、ユーロ圏のサービス業はかなり持ちこたえているように見える。拡大が続いており、減速ペースもそれほど急でない」と指摘。
ただ「もう少し掘り下げて個々の国を見ると、スペインを除けば、それほどバラ色とは言えない」と述べた。
フランスのサービス部門PMIはパリ五輪の効果が薄れたことを背景に低下。ドイツとイタリアもほぼ停滞状態となっている。
値上げは小幅なペースにとどまった。ユーロ圏の総合産出価格指数は53.0から51.5に低下、2021年初め以来の低水準となった。
サービス部門の需要は減少しており、短期的に回復は見込めないとみられている。新規事業指数は51.2から49.7に低下。8カ月ぶりの低水準となった。
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