EUの中国製EV追加関税、計画通りなら大打撃=VWのクプラ幹部
ロイター / 2024年9月4日 10時17分
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のセアト(スペイン)が展開するブランド「クプラ」を率いるウェイン・グリフィスCEOは、スペインで設計されて中国で製造される同ブランドのEVについて、EUが中国から輸入されるEVに追加関税を課して税率が計画通り21.3%になれば、「壊滅的な打撃を受ける」恐れがあると述べた。写真はミュンヘンで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Leonhard Simon)
Victoria Waldersee
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のセアト(スペイン)が展開するブランド「クプラ」を率いるウェイン・グリフィス最高経営責任者(CEO)は、スペインで設計されて中国で製造される同ブランドの電気自動車(EV)について、欧州連合(EU)が中国から輸入されるEVに追加関税を課して税率が計画通り21.3%になれば、「壊滅的な打撃を受ける」恐れがあると述べた。
セアトの電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「クプラ・タバスカン」は追加関税のコストをカバーするために販売価格を5万2000ユーロ程度から引き上げる必要があるが、欧州の今の経済環境ではこうした値上げはあり得ないという。
一方、VWは既に中国の安徽江淮汽車集団(JAC)と合弁で中国・安徽省の工場建設に投資を行っており、製造拠点を移すことも難しい。
クプラ・ブランドはタバスカンを計画通り市場に投入できなければ、来年EUの二酸化炭素(CO2)排出量削減目標を達成できず、多額の罰金を科せられて生産を打ち切らざるを得なくなり、スペイン拠点の雇用に影響が生じる可能性があるという。
グリフィス氏は「社の財務全体の将来が危うくなる。(追加関税は)欧州自動車産業の保護が目的だが、われわれにとっては逆効果であり、解決策を見つける必要がある」と述べた。
クプラは欧州委員会およびドイツ、スペイン両国政府と追加関税の引き下げもしくは適用除外について話し合いを行っているという。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1裏切られた気持ちでいっぱいです…月収25万円・65歳サラリーマン、毎年「ねんきん定期便」を必ずチェック、年金月19万円のはずが「初めての年金振込日」に知った衝撃事実に撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月15日 8時15分
-
21時間半の山越えバスが“タダ”!? 岐阜山間部の2大都市を結ぶ無料シャトルバス運行
乗りものニュース / 2025年1月15日 14時12分
-
3悪質なデータ復旧事業者「レスキュー商法」の手口 多発する「納得できない作業結果と費用請求」
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
-
4理想の体形や収入がいつまでも手に入らない理由 強い願いも「無意識」に打ち負かされてしまう
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時15分
-
5松屋が「本気のガチ中華」で投入した商品の"正体" 「中華一番」の作者も唸る「水煮牛肉」の実力
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください