米政権、日本製鉄のＵＳスチール買収阻止に近づく＝関係筋

バイデン米政権は、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収計画の阻止に近づいている。４月撮影（２０２４年　ロイター/Issei Kato）

［４日　ロイター］ - バイデン米政権は、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収計画の阻止に近づいている。関係筋２人が４日明らかにした。

対米外国投資委員会（ＣＦＩＵＳ）が買収計画を巡り、国家安全保障上の問題がないか審査しているが、ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、現時点でＣＦＩＵＳから大統領に対し正式な勧告は出されていない。

カービー米大統領補佐官はバイデン大統領が買収計画を阻止する計画についてはコメントを控え、「米国の鉄鋼会社は米国で所有されるべき」という大統領の見解を改めて示すにとどめた。

ＵＳスチールはこれに先立ち、買収が成立しなければ、数千人の組合員の雇用を危険にさらし、複数の製鉄所の閉鎖や本社移転を余儀なくされる可能性が生じると警鐘を鳴らしていた。