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マイクロソフトはTikTokの「救世主」に、若者ユーザー期待

ロイター / 2020年8月5日 1時35分

米マイクロソフトが中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の買収を目指す中、若者ユーザーの間ではマイクロソフトがティックトックの救世主になるとの期待が高まっている。北京で4日撮影(2020年 ロイター/THOMAS PETER)

[4日 ロイター] - 米マイクロソフト が中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の買収を目指す中、若者ユーザーの間ではマイクロソフトがティックトックの救世主になるとの期待が高まっている。

マイクロソフトは2014年に人気ゲーム「マインクラフト」を、16年にはビジネス向け交流サイト(SNS)大手の「リンクトイン」を買収しており、こうした実績がティックトックの買収期待につながっているという。

デジタルメディアのコンサルティング会社、ボアハウス・アドバイザーズのマイク・ボアハウス最高経営責任者(CEO)は、マイクロソフトがここ数年、新規買収の統合に放任的な手法を取ってきたとした上で、「(ティックトックの)秘伝の味付けは残し、マイクロソフトから味わってもらいたいと思っている」と述べた。

マイクロソフトは、全ての製品を基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」などと結び付ける従来の手法をおおむね放棄している。マインクラフトとマイクロソフトとの明確なつながりは見当たらないが、売り上げは6年前の買収時から4倍に膨らみ、現在の月間ユーザー数は1億2600万人に達している。

マイクロソフトは、14年にCEOに就任したサティア・ナデラ氏の下で、2つの大規模なオンラインコミュニティーを買収しているが、それぞれほぼ自律的な経営を容認している。262億ドルで買収したリンクトインはブランドやCEO、自社オフィスを維持しているほか、18年に買収したソースコードの共有プラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」は引き続き、マイクロソフトの競合を利用した開発を後押しするようなツールを制作している。

280万人のフォロワーを持つティックトックユーザーのJT・ケイシー氏は、マイクロソフトが所有するという考えに当初は不安を感じていたが、その後、動画クリエイターに利益をもたらす可能性があるという結論に至ったと指摘。「マイクロソフトがより良い収益化の方法を見いだし、それがマイクロソフトだけでなく、クリエイターにも収入アップにつながると判断した」と述べた。

マイクロソフトはティックトックの買収について、9月15日までに結論を出したいとしている。

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