日経平均は反発、米金利高一服で 主力株しっかり
ロイター / 2024年4月4日 15時54分
4月4日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比321円29銭高の3万9773円14銭と、反発して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Hiroko Hamada
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比321円29銭高の3万9773円14銭と、反発して取引を終えた。米金利の上昇が一服したことを好感し、堅調な展開が続いた。主力のハイテク株が買われ、前場には上げ幅が800円に迫る場面もあった。
日経平均は前営業日比476円高と堅調にスタート。寄り付き後も上げ幅を拡大し、前場序盤に一時4万0243円02銭まで上昇した。半導体株や主力銘柄の一角が買われ、相場を支えた。
ただ、買いが一巡した後はやや上げ幅を縮小し、後場は3万9800円台を中心に一進一退の展開が続いた。物色動向としては、電力株や金融株がしっかりだった一方、空運株はさえなかった。
きょうの日本株について市場では、「米金利上昇の一服感などでいったんは買い戻しが入っているが、原油高が続いているほか中東情勢の緊迫化など地政学リスクもあり、このまま上昇基調が続くとみるにはまだ早い」(松井証券のシニアマーケットアナリスト・窪田朋一郎氏)との指摘が聞かれた。
窪田氏は、目先の日経平均は4万円を挟んだ動きが続くのではないかと予想する。原油高となれば支払いのためのドル需要が増え、円安の一因になる可能性もあり、日銀の利上げ観測が浮上しかねないとして、一本調子で株価が上昇するのは難しいのではないか、という。
一方で、4月末から5月にかけては企業決算の発表が本格化し、「決算と同時に株主還元策の強化が発表されるケースも多いとみられ、個別物色が全体を押し上げそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との見方もあった。
TOPIXは0.95%高の2732.00ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆7963億5700万円だった。プライム市場指数は前営業日比0.94%高の1406.20ポイントだった。東証33業種では、電気・ガス、非鉄金属、鉱業など29業種が値上がり。空運、水産・農林など4業種は値下がりした。
個別では、ファナックが3%超高だったほか、ソシオネクストがストップ高で取引を終えた。ソフトバンクグループ、リクルートホールディングスもしっかり。東京電力ホールディングス、北海道電力は大幅高となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.58%安の696.22ポイントと4日続落した。きょうスタンダード市場に新規上場したアズパートナーズは公開価格を52.2%上回る2923円で初値を付け、ストップ安水準の2423円で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり1010銘柄(61%)に対し、値下がりが575銘柄(34%)、変わらずが67銘柄(4%)だった。
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