スイス3月インフレ率は1%、2年半ぶり低さ 追加利下げ観測強まる
ロイター / 2024年4月4日 18時29分
John Revill
[チューリッヒ 4日 ロイター] - スイス連邦統計局が4日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年比1%上昇で、2021年9月以来の低い伸びとなった。スイス国立銀行(中央銀行)による追加利下げ観測が強まり、スイスフランが下落した。
インフレ率は10カ月連続で0─2%の中銀目標レンジに収まった。2月は1.2%、ロイター調査の予想は1.3%だった。
発表を受け、スイスフランは対ユーロで0.9836フランに下落し、昨年6月以来の安値を付けた。
3月は食料品やレストラン、ホテルの価格が下がった。
前月比では横ばいだった。
J・サフラ・サラシンのチーフエコノミスト、カルステン・ユニウス氏は「当社はすでに6月と9月の2回の利下げを予想していたが、この水準のインフレ率であれば利下げはほぼ確実だろう」と語った。スイス中銀はインフレの上振れリスクを制御しているようだが、下振れリスクも管理し、デフレを回避しなければならないと述べた。
中銀はコメントを控えた。
UBSのエコノミスト、マキシム・ボテロン氏は、低インフレの継続は中銀に利下げが正しかったという安心感をもたらすだろうが、次回6月の政策決定に影響を及ぼすかはまだ分からないと述べた。
「中銀は5月の物価の状況をさらに精査した上で6月に金利をどうするかを決めるだろう。それまでに家賃上昇の影響が明らかになっているからだ」と指摘した。
また「欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)の動向も考慮するだろう」とし「ECBとFRBが利下げを行えば、スイス中銀も利下げする可能性が高くなる。スイスフランが再び上昇するリスクを避けたいからだ」と分析した。
同氏は現在1.5%の政策金利が6月に1.25%に、9月に1%に引き下げられると予想した。
この記事に関連するニュース
-
アングル:ドル高の痛み、最も感じているのはどこか
ロイター / 2024年4月24日 14時27分
-
アングル:ECB金融政策、実際にはFRBが左右か
ロイター / 2024年4月12日 11時12分
-
ECB、金利据え置き 声明で利下げ示唆
ロイター / 2024年4月12日 3時15分
-
カナダ中銀、金利据え置き 利下げ時期示唆せず
ロイター / 2024年4月11日 1時12分
-
NY外為市場=ドル2週間ぶり安値、米早期利下げ観測で
ロイター / 2024年4月5日 6時11分
ランキング
-
1政府・日銀 “不意打ち”為替介入か 早朝に一時4円超円高に
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月2日 16時53分
-
2Googleの「約束破り」が示す検索市場の"危うさ" ヤフーへの技術提供制限で公取委が初の処分
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 8時20分
-
3「日本は貧乏な人が行く国」訪日客の素直な見方 「安くてコスパがいい」日本が陥っているワナ
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 13時30分
-
4あわしまマリンパーク、7月再開目指し体制刷新 元ボキャブラ芸人が新社長に【コメント全文】
ORICON NEWS / 2024年5月2日 18時48分
-
5「グリコ出荷停止騒動」6月へ再開延期の切実事情 店頭の「プッチンプリン」が約2カ月消える背景
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください