米英FTA交渉、オンラインで開始 貿易や投資の大幅拡大目指す
ロイター / 2020年5月6日 6時4分
[ワシントン 5日 ロイター] - 米英両政府は5日、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉第1弾を開始した。交渉担当者らは「貿易と投資を大幅に押し上げる」協定の締結に向け、インターネット上で迅速な交渉を進めると明言した。
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とトラス英国際貿易相は共同声明で、交渉には約30の団体が参加し、関係者は300人を超えるとし、「われわれは交渉を加速させる方針だ。速いペースで進めるために必要な資源を投入する」と指摘。「FTAは両国経済の長期的な健全性に寄与する。COVID─19(新型コロナウイルス感染症)によってもたらされる課題から回復する上で極めて重要だ」とした。
交渉においては、農業が最も厄介な議題となる見込み。米国の遺伝子組み換え作物や鶏肉に対する抗菌処理に対し、英国が強く反対しているためで、トラス国際貿易相は以前、英国が食品安全基準を引き下げることはないと述べた。
また英当局者は記者団に対し、英国は交渉過程において、薬価設定や英国の国民保健サービスを巡る変更は認めない意向であることも明らかにした。
一方、保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のテッド・ブロムンド上級研究員は、関税引き下げの準備が整っている分野の1つは、英国の対米輸出で最大の自動車分野であるとの見方を示した。
第1弾の交渉は5月6日から15日までで、オンライン形式での会議が複数回予定されている。その後は約6週間おきに開催される見込み。具体的な交渉期限は設けられていないという。
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