バイデン氏がハリケーン被災地視察、「政敵」の州知事と協力へ

　バイデン米大統領（写真左）は１０月５日、大型ハリケーン「イアン」で大きな被害を受けたフロリダ州を視察してデサンティス州知事（右）と会談し、連邦政府と州政府が一致結束して復興に取り組む必要があると強調した。バイデン氏の隣はジル夫人。同州フォートマイヤーズ・ビーチで撮影（２０２２年　ロイター/velyn Hockstein）

［フォートマイヤーズ（米フロリダ州）　５日　ロイター］ - バイデン米大統領は５日、大型ハリケーン「イアン」で大きな被害を受けたフロリダ州を視察してデサンティス州知事と会談し、連邦政府と州政府が一致結束して復興に取り組む必要があると強調した。

共和党のデサンティス氏は次期大統領選に出馬する可能性があり、これまでバイデン氏とは新型コロナウイルスワクチンや気候変動、人工妊娠中絶、ＬＧＢＴＱなどさまざまな問題で対立してきた。

ただ今回被災地を訪れたバイデン氏は、多額の費用と期間がかかる復興に向けて連邦政府の支援を約束し、デサンティス氏も従来の対立をいったん脇に置く姿勢を見せた。

２人は互いに穏やかなあいさつを交わし、一緒に被災者と会話。デサンティス氏は「大統領、ようこそフロリダへ。われわれは幅広いレベルの政府間で協力して仕事できることに感謝しています」と述べた。

これに対してバイデン氏は「現在われわれが行う仕事は１つしかない。フロリダの人々に必要な物資を必ず届けることだ」と語り、デサンティス氏に「われわれはこの問題で一体だ」と語りかけた。