米利下げ、労働市場の健全性維持のために必要=SF連銀総裁
ロイター / 2024年9月5日 11時15分
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は4日、連邦準備理事会(FRB)は労働市場の健全性を維持するため金利を引き下げる必要があると指摘した。写真は2023年8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)
[4日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は4日、連邦準備理事会(FRB)は労働市場の健全性を維持するため金利を引き下げる必要があると指摘した。ただ、どの程度引き下げるかは今後発表される経済指標次第だと述べた。
総裁はロイターとのインタビューで、労働市場の健全性は「維持され、保護されなければならない。政策が過度に引き締められた場合、労働市場がさらに減速する可能性があることにも十分留意する必要がある。私としてはそれは歓迎されないことだ」と述べた。
ただ、労働市場は軟化したが、依然として健全だと語った。
賃金はインフレ率を上回るペースで伸びており、労働者は依然として職を探している。企業は雇用を「控えている」と報告しているが、長らく使っていなかった「解雇マニュアルを引っ張り出している」わけではないと説明した。
現在の見通しは不確実だとし、これまで訪問した地域の住民と話をすると、依然としてインフレが最大の懸念事項だとした。
「物価は安定していない」とし、インフレ率は依然としてFRBの目標である2%を上回っており、「引き続き物価を押し下げる圧力をかけなければならない」との見方を示した。
どの程度の利下げが必要かという点については「まだ分からない」と述べた。労働市場データや消費者物価指数といった情報を全て収集している最中だとし、政策立案者の同僚らとデータについて協議する必要があるとした。「最善の決定を下すために必要な作業を全て行うために、もっと時間が欲しい」と語った。
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