野村HDの10―12月期、主要3部門の税前利益8割増 17年半ぶり高水準
ロイター / 2025年2月5日 17時11分
2月5日 野村ホールディングスが5日に発表した2024年10-12月期の連結純利益(米国基準)は、前年同期比2倍の1014億円だった。写真は野村ホールディングスのロゴで、2015年12月に都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
Miho Uranaka
[東京 5日 ロイター] - 野村ホールディングスが5日に発表した2024年10-12月期決算は、主要3部門の税前利益が前年同期比8割増の1275億円と、07年4-6月期以来17年半ぶりの高水準となった。全部門で収益が拡大した。
主要3部門の税前利益は、7四半期連続で増益を達成。9カ月累計の3365億円は、昨年5月のインベスター・デーで、今期の経営目標として示した目標値2880億円を大幅に上回った。
北村巧財務統括責任者(CFO)は会見で、「収益多角化の取り組みとコストコントロールの両輪がしっかり回ることで、非常に良い数字が達成できた」と評価し、第4・四半期(25年1-3月)についても「それなりのパフォーマンスが残せる」との見通しを示した。
法人向けホールセール部門の24年10-12月期税前利益は前年同期比2.7倍の624億円。株・債券のトレーディングのほかM&A(合併・買収)助言や政策株売却の引き受けなどすべてのビジネスラインで増収となり、継続したコスト抑制も効いて4年ぶりの高水準となった。
リテール営業を担うウェルス・マネジメント部門では安定収益のストック収入が過去最高を更新し、インベストメント・マネジメント部門でも運用資産残高が過去最高となるなど、安定性の高い収益が積み上がっている。
24年10-12月期の連結純利益(米国基準)は、前年同期比2倍の1014億円だった。海外拠点の利益改善が実効税率の引き下げにつながった。
野村HDは、安定収益の積み上げと収益の多様化を図ってきた。奥田健太郎グループ最高経営責任者(CEO)はリリースで、決算について「中長期的な戦略の成果であり、これまでの方向性に自信を深めている」とコメントした。
野村HDは通期予想を開示していない。IBESがまとめたアナリスト7人による今期連結純利益の予想平均値は2930億円だった。
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