ツイッターとフェイスブック、トランプ氏のアカウント停止
ロイター / 2021年1月7日 12時41分
米ツイッターは6日、選挙などに関する同社規定への度重なる重大違反を理由に、トランプ米大統領(写真)のアカウントを12時間停止したと発表した。フェイスブックもトランプ氏のアカウントについて、同社のポリシーに違反したとして24時間投稿できなくするとツイートした。ワシントンで撮影。(2021年 ロイター/Jim Bourg)
[6日 ロイター] - 米短文投稿サイトのツイッターは6日、選挙などに関する同社規定への度重なる重大違反を理由に、トランプ米大統領のアカウントを12時間停止したと発表した。フェイスブックもトランプ氏のアカウントについて、同社のポリシーに違反したとして24時間投稿できなくするとツイートした。
首都ワシントンではこの日、昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が連邦議会で行われる中、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破って建物内に侵入。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。
ツイッターは、「ワシントンで起きている前代未聞の暴力的な事案」を受け、トランプ氏に大統領選を巡る根拠のない主張をつづったツイートの削除を求めたと説明。対象のツイートが削除されなければ、同氏のアカウントを停止し続けるという。
さらに、トランプ氏が再度、同社規定に違反するツイートをした場合には恒久的にアカウントを停止すると警告した。
一方、フェイスブックとアルファベットの子会社グーグル傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」は、トランプ氏がデモに参加している支持者に家に帰るよう呼び掛けながらも大統領選の不正を改めて主張している動画を削除した。
フェイスブック傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の責任者、アダム・モッセーリ氏はツイッターへの投稿で、インスタグラムも同じ動画を削除し、トランプ氏のアカウントを24時間停止したと明らかにした。
ユーチューブはトランプ氏のアカウントに対する措置は講じていない。
トランプ氏は6日、ペンス副大統領は選挙の不正を主張し続ける「勇気」を欠いているとツイートしたが、ツイッターによって後に削除された。
ホワイトハウスの報道官はコメントの求めに応じていない。
フェイスブックのバイスプレジデント、ガイ・ローゼン氏はツイッターへの投稿で、トランプ氏の動画は「現在進行している暴力のリスクを小さくするどころか助長している」との同社の見解を示し、削除は「適切な緊急措置」の一環だとした。
ユーチューブは動画の削除について、不正の横行が2020年米選挙の結果を変えたとの主張がコンテンツに関するポリシーに違反したと説明した。
*トランプ氏の動画削除などを追加しました
この記事に関連するニュース
-
ファクトチェックを廃止するメタの「本当の狙い」とは?...パートナーのAFPが知らされたのは「発表の15分前」
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月14日 15時33分
-
米メタが「ファクトチェック」廃止...SNSの「ノーチェックでの」言論の自由は、何をもたらすか?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月10日 17時30分
-
投稿の真偽検証を廃止した米メタ、トランプ氏への配慮か…偽情報の拡散につながる恐れ
読売新聞 / 2025年1月9日 6時50分
-
メタ、米でファクトチェック廃止 トランプ氏との関係修復念頭か
ロイター / 2025年1月8日 7時12分
-
XにもYouTubeにもない「底知れない拡散力」がある…米国政府が本気で「TikTok規制」に乗り出す本当の理由
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 17時15分
ランキング
-
1韓国大統領、取り調べで沈黙守る 録画も拒否=捜査当局
ロイター / 2025年1月15日 18時0分
-
2氷点下のソウルで大統領拘束、「尹錫悦を守る」叫んだ支援者「ああ」とため息…「終わった」歓声も
読売新聞 / 2025年1月15日 13時27分
-
3韓国の尹大統領、内乱容疑で拘束 戒厳令巡り現職初、警護庁対峙も
共同通信 / 2025年1月15日 11時13分
-
4拘束の韓国大統領が談話「残念ながらこの国の法はすべて崩れた」「流血を防ぐため応じた」
読売新聞 / 2025年1月15日 11時52分
-
5アサド政権崩壊で、もうシリア難民に保護は不要?...強制送還を求める声に各国政府の反応は?
ニューズウィーク日本版 / 2025年1月15日 14時17分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください