英シェル、マレーシアの給油所売却でサウジアラムコと協議＝関係筋

英石油大手シェルは、マレーシアで所有するガソリンスタンド事業をサウジアラビア国有石油会社サウジアラムコに売却する協議を進めている。関係者４人が明らかにした。売却額は最大１０億ドルに上る可能性がある。マレーシアで２０１７年４月撮影（２０２４年　ロイター/Edgar Su）

Trixie Yap　Yantoultra Ngui　Ron Bousso

[シンガポール ６日 ロイター] - 英石油大手シェルは、マレーシアで所有するガソリンスタンド事業をサウジアラビア国有石油会社サウジアラムコに売却する協議を進めている。関係者４人が明らかにした。売却額は最大１０億ドルに上る可能性がある。

シェルは協議についてはコメントを控えたがマレーシアは同社にとって重要な国だと述べた。サウジアラムコはコメントを控えた。

シェルのガソリンスタンド網はマレーシア第２位の規模で、ウェブサイトによるとスタンド数は約９５０。最大のガソリンスタンド網は国営エネルギー会社ペトロナスが所有している。

関係者の１人によると、協議は２０２３年後半に開始され、今後数カ月以内に取引がまとまる可能性がある。関係者２人は、取引の規模について約４０億─５０億リンギ（８億４４００万─１０億６０００万ドル）に上る可能性を示唆した。

シェルにとって今回の売却は、最も収益性の高い事業に集中する取り組みの一環。シェルは今年から来年にかけてガソリンスタンド５００カ所の売却を検討するとしてきた。