英中銀の独立性巡る懸念、「根拠がない」=ベイリー総裁
ロイター / 2021年2月8日 9時9分
2月5日、イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、中銀が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けて導入した大規模な国債買い入れが中銀の独立性を損ねたとの指摘があることについて、「全く根拠がない」と一蹴した。イングランド銀前で2018年8月撮影(2021年 ロイター/Peter Nicholls)
[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、中銀が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受けて導入した大規模な国債買い入れが中銀の独立性を損ねたとの指摘があることについて、「全く根拠がない」と一蹴した。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス向けのオンライン講演で語った。
中銀は昨年のパンデミック開始以来、国債買い入れの規模を8950億ポンド(1兆2300億ドル)に倍増させている。政府の借り入れも同様に急拡大してきた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の先月の調査によると、主要な債券投資家は中銀が国債購入を政府の借り入れペースに一致させる形で調整していると考えている。
ベイリー総裁は、中銀が責務に反してインフレを制御不能な状態にすると投資家は考えておらず、それは金融市場の期待インフレ率を見れば明らかだと説明。国債買い入れはインフレ率が中銀の目標である2%に回帰するよう図ることに重点を置いていると続けた。
ただ、中銀の独立性は、政府の経済安定策を補完する行動を取ってはならないという意味ではない、と指摘。「独立したインフレ目標の追求は、金融政策が財政政策を含む他のマクロ政策と相関がないという意味ではない」とし、「政策措置の転換が必要な状況になれば、そうすることになる」と付け加えた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1トランプ政権なら円相場や日本株はどうなるのか 移民の抑制でアメリカは「インフレ再燃」も
東洋経済オンライン / 2024年8月4日 10時30分
-
2松屋が「200円台」朝定食を値上げ! 代わりに大幅値下げしたメニューとは? 外食チェーンの「朝食」競争に新展開
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月3日 6時15分
-
3大雨被害なかった鶴岡の主要4温泉、宿泊キャンセル831件…観光客の「庄内離れ」影響か
読売新聞 / 2024年8月4日 12時25分
-
4三陽商会「真夏も服を売りたい!」大変貌した理由 夏の長期化に暖冬も、アパレル業界の深刻問題
東洋経済オンライン / 2024年8月4日 8時0分
-
5京阪神を爆速で結ぶ…あの無双の新快速にも「苦戦」の時代があった 不動の地位を築いたのは「民営化後」
まいどなニュース / 2024年8月4日 12時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください