街角景気7月は小幅上昇、判断維持「緩やかに回復」 猛暑は好悪材料に
ロイター / 2023年8月8日 15時5分
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日発表した7月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIは54.4と、前月から0.8ポイント上昇した。猛暑が続いたことで夏物商材の動きが活発になった一方、外出を伴う飲食やサービスなどは抑制された。
ⅮⅠの上昇は2カ月ぶり。景気判断の表現は前回の「緩やかに回復している」を維持した。
構成項目の3分野すべてが上向いた。家計動向関連DIは0.9ポイント上昇の54.5、企業動向関連DIが0.2ポイント上昇の53.5、雇用動向関連DIが1.6ポイント上昇の55.7だった。
回答者から「衣料品では水着や浴衣、キャリーケースといったリゾート商材のほか、UV関連商材が売れている。食品では飲料やビール、アイス類などの販売が前年比で10%以上増えている」(近畿=スーパー)、「エアコンなど季節商材の売上が増加している」(中国=家電量販店)といった声があった。
一方で「午後から商店街の人通りが極端に少なく、売り上げも期待できない」(九州=商店街)、「日中に来場する客が通常の3分の2まで減っている。特にシニア層の減少が大きい」(南関東=ゴルフ場)などの指摘が聞かれた。
先行き判断DIは前月から1.3ポイント上昇し54.1となった。3カ月ぶり上昇。内閣府は先行きについて「緩やかな回復が続くとみている」とした。
回答者からはインバウンドや人流増加に対する期待が聞かれた一方、光熱費の負担増や物価高の影響で人々の節約志向が強まることを懸念するコメントもあった。
調査期間は7月25日から31日。
(杉山健太郎)
*カテゴリーを追加して再送します。
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