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午後3時のドルは143円前半に上昇、米金利先高観と日銀の政策修正後ずれ観測で

ロイター / 2023年8月8日 15時23分

 8月8日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤に比べてドル高/円安の143円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。昨年7月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤に比べてドル高/円安の143円前半で推移している。米金利の先高観や、日銀の政策修正が後ずれするとの思惑で円売り・ドル買いが進行。ドルは一時、143.43円まで上昇したほか、クロス円でも円売り地合いが強まった。

ドルは朝方から堅調に推移。今週後半に米国のインフレ統計の公表を控える中、「米金利先高観からドル買いが強まった」(国内証券)との指摘が聞かれた。

今朝公表された6月の毎月勤労統計(速報)によると、実質賃金が前年比1.6%低下となり、15カ月連続で減少。マイナス幅は5月の0.9%から拡大した。

市場では、想定以上に賃金の伸びが鈍化しており、日銀が目指す賃金上昇を伴う物価高の目標達成はまだ遠いとの見方で、「日銀が次の政策修正を行う見通しが後退し、円売りが進んだようだ」(外為どっとコム総研の上席研究員・神田卓也氏)との声が聞かれた。

ただ、神田氏は、日銀の政策修正が当面後になるとの認識は、7月の日銀会合後に既にマーケットに広く共有されていたと指摘する。値幅を伴って円安が進んだことについては「8月に入り、夏枯れ相場で市場参加者が減り、値が飛びやすくなっている可能性がある」と話した。

目先のドルについては、ドル高/円安基調を予想する声が複数聞かれた。ただ、米国の利上げサイクルの終了が近いことから、ドルがどんどん買われる展開は見込みづらく、144円台では上値の重さも意識されやすいという。

円はほぼ全面安の展開となり、クロス円でも円安が進んだ。ユーロ/円は157円後半、英ポンド/円は182円後半と、それぞれ約1週間ぶりの高値圏で推移した。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 143.30/32 1.0998/02 157.61/65

午前9時現在 142.52/54 1.1001/05 156.81/85

NY午後5時 142.49/53 1.1002/03 156.74/78

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