ＮＺ生保にストレステスト、厳しい状況下でも支払い可能＝中銀

　８月８日　ニュージーランド（ＮＺ）準備銀行（中央銀行）は８日、生命保険会社に対する初のストレステスト（健全性審査）の結果を公表した。写真は２０１６年３月、ＮＺの首都ウェリントンで撮影（２０２３年　ロイター／Rebecca Howard）

[ウェリントン ８日 ロイター] - ニュージーランド（ＮＺ）準備銀行（中央銀行）は８日、生命保険会社に対する初のストレステスト（健全性審査）の結果を公表した。大手生保は経済・保険での厳しいショックに耐えながら保険金支払いを続けることが可能との見解を示した。

ストレステストは新型コロナウイルスの後遺症や新たな感染症の大流行、深刻な経済的ストレスなどが生じることを想定した。

ホークスビー中銀副総裁は声明で、対象となった保険会社は３年間のシナリオの下で多額の保険金を支払い、支払能力を維持することができたと説明した。

同氏はストレステストについて、特定のリスクが金融の安定にどのような影響を与えるかについて理解を深めるだけでなく、こうしたリスクを管理する能力を業界全体で高める上で重要な役割を果たすと指摘した。

中銀によると、全ての保険会社は支払能力を維持することができたが、シナリオの複合的な影響により一部の保険会社はソルベンシーマージンが低下し、緩和措置が必要になった。

中銀は今後、生保に対するストレステストを毎年行う。