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米銀行部門、なお堅調 格下げは「向かい風を認識」=ムーディーズ

ロイター / 2023年8月9日 6時24分

格付け会社ムーディーズは、米国の中小規模の金融機関数行の格付けを引き下げ、大手行も格下げの可能性があると表明したものの、米国の銀行セクターは依然として堅調との見方を示した。(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは、米国の中小規模の金融機関数行の格付けを引き下げ、大手行も格下げの可能性があると表明したものの、米国の銀行セクターは依然として堅調との見方を示し、格下げにもかかわらず米国の銀行システムは依然として世界で最も高い格付けを受けていると述べた。

ムーディーズの金融機関担当マネジング・ディレクター、アナ・アーソフ氏はロイターのインタビューに対し「ムーディーズは向かい風を認識しているのであり、銀行システムが破綻していると言っているのではない」と述べた。

ムーディーズは7日、米国の銀行10行の信用格付けを1段階引き下げたほか、一部の主要行を引き下げ方向で見直しの対象とした。

アーソフ氏は格付けの変更について、銀行の利益が今後数四半期で縮小する可能性を踏まえた措置とし、景気が悪化すれば、消費者向けローンや商業不動産などの分野では「損失は今後拡大する一方だろう」という見通し示した。

その上で、金利と資金調達コストの上昇に加え、予想される景気後退(リセッション)で利益が圧迫され、銀行が収益を上げることが難しくなると指摘。今回の格下げは「主に収益性に関するもので、銀行システムが資本不足や資金不足に陥っているとの主要な懸念はない」と語った。

ムーディーズのアソシエートマネジングディレクター、ジル・セティナ氏は「今後を見据えた時、金利上昇と金融政策全体の引き締めによる圧力が近く軽減されるようには感じられない」と述べた。

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