米ロイヤル・カリビアンが世界で採用活動、約1万人を確保へ

クルーズ船大手の米ロイヤル・カリビアン・グループが世界各地で採用活動を進めている。記録的なクルーズ需要に対応し、船舶やプライベートリゾートの従業員を確保するのが狙いだ。写真は同社運航の世界最大のクルーズ船。２月撮影（２０２４年　ロイター/Paola Chiomante）

Doyinsola Oladipo

[ニューヨーク ７日 ロイター] - クルーズ船大手の米ロイヤル・カリビアン・グループが世界各地で採用活動を進めている。記録的なクルーズ需要に対応し、船舶やプライベートリゾートの従業員を確保するのが狙いだ。

クルーズ船の利用者数は２０２３年に過去最高を更新。需要と大型船舶の急増に伴い、労働力のニーズも高まっている。観光局や港湾管理業者によると、ロイヤル・カリビアンは世界各地で採用活動を展開しており、年内に１万人程度を雇用する方針だと認めている。

英領バージン諸島の港湾管理業者の幹部によると、ロイヤル・カリビアンから４月に採用に関して接触を受けた。これまで要請を受けたことはなかったという。

ロイヤル・カリビアンの年次報告書によると、昨年末時点で水上業務に携わる従業員は約８万８７００人で前年から６％減った。一方、プライベートリゾートを含む陸上業務の正規雇用従業員は約９５００人で１７％増えた。

ロイヤル・カリビアンはクルーズ船の予約が今年第１・四半期に過去最高となり、売上高が２９％増の３７億３０００万ドルとなった。株価はこの１年間で２倍に上昇して過去最高値を更新した。