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米電力コンステレーション、カルパインを300億ドルで買収交渉

ロイター / 2025年1月9日 8時10分

 米電力会社のコンステレーション・エナジーが、独立系発電事業者の米カルパインを約300億ドルで買収する方向で交渉を進め、合意に近づいていることが分かった。写真は、米ドル紙幣。2023年3月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

David French

[8日 ロイター] - 米電力会社のコンステレーション・エナジーが、独立系発電事業者の米カルパインを約300億ドルで買収する方向で交渉を進め、合意に近づいていることが分かった。事情をよく知る関係者によると、13日にも合意が発表される可能性がある。

実現した場合、米電力業界の再編としては2007年の米TXUによる約450億ドルのレバレッジド・バイアウト(LBO)以来の規模となる。ただ、この関係者は交渉が進んでいるものの、現時点で買収が実現する保証はないと注意を促している。

データセンターでの人工知能(AI)への対応や、気候変動による異常気象が電力需要を上昇させている。このような動きは、カルパインが12の発電所を運営する米南部テキサス州を含めた同社の主要市場で起きている。

原子力発電所などを所有・運営するコンステレーション・エナジーの株価は過去1年間で2倍超となり、時価総額は約760億ドルに膨らんだ。カルパインの買収に向けて交渉中なのが表面化したのを受け、株価は7日に前日より4%超下げた。

カルパインは規制対象の電力会社とは異なり、市場価格で電力を売ることができるため、需要が高まった場合に利益が増加する。だが、特定の顧客基盤がないため、電力市場の動向の影響を受けやすいリスクを抱えている。カルパインは企業や工業地帯、一般家庭の顧客を持ち、同社のウェブサイトによると、米国22州とカナダで計78の施設を運営している。

コンステレーションとカルパインは、コメントの要請に直ちには応じなかった。

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