米アップルの新プライバシー保護機能、中国では利用不能
ロイター / 2021年6月8日 11時38分
6月7日、 米アップルは利用者の閲覧履歴をインターネットサービスプロバイダーや広告主から隠せるようにする「プライベートリレー」と呼ぶ新機能について、規制上の理由から中国では提供されないと明らかにした。写真はアップルのクックCEO。米カリフォルニア州クパティーノで1月撮影。提供写真(2021年 ロイター)
[7日 ロイター] - 米アップルは7日、利用者の閲覧履歴をインターネットサービスプロバイダーや広告主から隠せるようにする「プライベートリレー」と呼ぶ新機能について、規制上の理由から中国では提供されないと明らかにした。
アップルは売上高の約15%を占める中国市場について、これまでもプライバシー面で妥協しており、2018年には中国人ユーザーの「iCloud(アイクラウド)」データをロックするのに使われるデジタルキーを移し、中国当局が国内の司法システムを経由して情報にアクセスすることを容認した。
アップルは7日から開始した世界開発者会議(WWDC)で一連のプライバシー保護機能を発表、これにプライベートリレーも含まれていた。
同機能はベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンでも利用できないとした。
デジタルマーケティング会社Adswerveのイノベーション担当責任者、チャールズ・ファリナ氏はロイターに対し、アップルの従来の措置と合わせると、プライベートリレー機能は「IPアドレスをフィンガープリンティングメカニズムとして実質的に無用化することになる」と説明。広告主がIPアドレスを利用して人の位置を特定することも防ぐという。
「フィンガープリンティング」は広告主が異なるデータを合わせて利用者の身元を推測する行為。IPアドレスはフィンガープリンティングの主要要素に含まれる。
この記事に関連するニュース
-
焦点:学習データ争奪戦、「廃れたSNS」のコンテンツに群がる生成AI企業
ロイター / 2024年4月12日 15時35分
-
米議会、個人データ保護強化法案で超党派合意 SNSなどに制限
ロイター / 2024年4月8日 11時48分
-
LiveRamp社と連携しMicroAd COMPASSから直接、RampIDの連携・取引を可能にする機能を独自で開発~ より広範にPostCookie時代における媒体社の収益最大化を実現 ~
PR TIMES / 2024年4月3日 10時45分
-
グーグル、ブラウザー巡る集団訴訟で和解 閲覧データ破棄に合意
ロイター / 2024年4月2日 10時39分
-
米司法省、アップルを独禁法違反の疑いで提訴 その中身を整理する
ASCII.jp / 2024年3月27日 12時0分
ランキング
-
1【解説】円安どこまで進む? 深刻…家計にも影響、為替介入の可能性は
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 20時5分
-
2英郵便局の冤罪事件、会計システム原因の富士通社長「申し訳ない」と謝罪…1月にドラマ化され批判強まる
読売新聞 / 2024年4月25日 23時0分
-
3サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
4アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
5ベッド派?布団派?「老けない」のはどっち?頑張らずに「老いない」環境を手に入れる方法【理学療法士が助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 18時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください