ダイハツは軽中心に、小型車はトヨタが開発から認証まで責任
ロイター / 2024年4月8日 14時0分
トヨタ自動車傘下のダイハツ工業は8日、認証取得不正を踏まえ新たな事業方針を発表した。小型車は、トヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが委託を受けて実際の開発を担う体制に見直した。写真は2018年4月、インドネシアのジャカルタで開かれた自動車ショーで撮影(2024年 ロイター/Willy Kurniawan)
Maki Shiraki
[東京 8日 ロイター] - トヨタ自動車傘下のダイハツ工業は8日、認証取得不正を受け、軽自動車を中心とする新たな事業方針を発表した。小型車は、トヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが委託を受ける体制に転換する。今後の切り替えモデルから順次変更する。同社は経営責任を明確にするため、旧経営陣の昨年年度の賞与返納も併せて公表した。
ダイハツの井上雅宏社長は、軽自動車は「ダイハツのものづくりの源泉として開発から認証、国内の流通まで(自社で)やっていく」と説明。小型車については「台数もモデル数も仕向け地も広がってきたので、丁寧にやるという目的のため、新たにトヨタとダイハツの力を合わせる」とし、「ダイハツができるところは今まで通りやる」と語った。
体制変更に伴い、これまでトヨタとダイハツの橋渡し役を担ってきた「新興国小型車カンパニー」を解消し、5月からは開発から認証までの機能の報告先をトヨタの「トヨタコンパクトカーカンパニー」へ変更する。ダイハツは軽自動車の電気自動車(EV)開発にも取り組む。同社は不正を踏まえ、軽商用車EVをいったん凍結している。
一方、2023年度の賞与について、ダイハツの松林淳前会長、奥平総一郎前社長、星加宏昌副社長は全額返納する。武田裕介・枝元俊典両取締役は50%、執行役員5人については10%─50%それぞれ返納する。
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