1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

アングル:米大統領のイスラエルへの警告、与野党から批判の声

ロイター / 2024年4月8日 14時5分

  バイデン米大統領(写真)は4月4日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、パレスチナ自治区ガザでの人道状況を改善するとともに、停戦を支持するよう要求した。写真は3月、ノースカロライナ州ローリーで撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Jeff Mason Doina Chiacu Patricia Zengerle

[ワシントン 5日 ロイター] - バイデン米大統領は4日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、パレスチナ自治区ガザでの人道状況を改善するとともに、停戦を支持するよう要求した。これに対し米議会では与野党双方から批判の声が上がっている。

バイデン氏は電話会談で、米国がガザにおけるイスラエルの攻撃を支持するには、イスラエルが人道支援要員と民間人を保護するために全面的な措置を講じることが条件になると警告した。バイデン氏がイスラエルの軍事攻撃に影響を及ぼすための手段として米国の支援を利用しようと試みるのは初めて。

バイデン氏はこれまで、イスラエルの攻撃によるパレスチナ民間人の被害を食い止めるよう民主党左派から強い圧力を受けてきた。

上院外交委員会の委員であるバンホーレン議員(民主党)はイスラエルへの支援について「無条件の小切手であるべきではない」と指摘。ネタニヤフ政権が米大統領を無視しておきながら米国が追加の武器を提供するパターンはあってはならないと訴え、米国は国連安全保障理事会でイスラエルに批判的な決議案を阻止するのではなく、新たな対応を取るべきだと主張した。

また民主党会派に属する無所属のサンダース上院議員は4日、ガザにおける人道状況を巡る懸念を表明しておきながらイスラエルに追加支援を提供するのは「偽善的だ」と述べた。

多くの民主党議員がバイデン氏は踏み込み不足と批判する一方、全般的にイスラエルへの軍事支援を支持する傾向が強い共和党議員の一部はバイデン氏の戦術変更を厳しく批判している。

コットン上院議員(共和党)は5日、X(旧ツイッター)への投稿で、バイデン氏が大統領選での再選の可能性を高めるために戦術を変更したと指摘。「バイデン氏はミシガン州での選挙戦を優利にするため、ハマスの交渉力を強めた。彼は実質的に、ハマスに徹底抗戦して人質を開放しないよう奨励したのだ。けしからぬことだ」と記した。

共和党主導の下院規則委員会は5日、「ガザに関して即時停戦要求を含めて一方的にイスラエルに圧力をかける取り組みに反対する」決議案を検討すると表明した。国連安保理での停戦決議案に拒否権を行使しないとするバイデン政権の声明を踏まえた措置。

下院外交委員会の委員であるマスト議員(共和党)は声明で、バイデン氏が「テロリストとの停戦を受け入れるようイスラエルに要求することで、極左勢力をなだめようとしている」とした。

ホワイトハウスは、イスラエルがバイデン氏の要求に応じない場合に政策をどのように変更するかについて説明していない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください