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佐野正弘のケータイ業界情報局 第125回 SIMフリーに消極的だったサムスン電子、なぜ「Galaxy S24」で方針を一転させた?

マイナビニュース / 2024年4月30日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

サムスン電子は2024年4月3日、スマートフォンのフラッグシップモデルの新機種「Galaxy S24」シリーズの日本発売を発表しました。AI機能に力を入れた同シリーズですが、日本ではむしろ、従来のNTTドコモやKDDI向けと同時に、自社オンラインショップでSIMフリーモデルも発売することが大きな驚きをもたらしています。オープン市場での販売に消極的だったサムスン電子が、一転して販売拡大に乗り出したのはなぜなのでしょうか。

「Galaxy AI」に賭けるサムスン電子

毎年、日本市場に向けてフラッグシップモデルを投入しているサムスン電子。2024年も、1月にフラッグシップモデルの1つ「Galaxy S24」シリーズを発表しており、2024年4月3日にその国内発売を発表しています。

Galaxy Sシリーズといえば、カメラやゲーミングの性能に力を入れたスタンダードタイプのフラッグシップモデルとして知られています。ですが、今回のGalaxy S24シリーズは従来と大きく方向性を変え、独自のAI技術「Galaxy AI」を活用した新機能を大きな特徴として打ち出しています。

その1つとなるのが、AI技術による文字起こしや通訳・翻訳など、言語に関連する機能。外国人との音声通話をリアルタイムで通訳する「リアルタイム通訳」や、やはりリアルタイムで目の前にいる相手との対話を通訳してくれる機能などが新たに追加され、海外旅行などでの外国人とのコミュニケーションをより円滑にできる仕組みが整えられています。

2つ目が写真や映像など、カメラに関する機能。写真上のオブジェクトを移動し、空いた場所を生成AI技術によって埋め合わせる「生成AI編集」や、動画の間のフレームをAI技術で生成して補完し、通常の動画をスローモーション再生できるようにする「インスタントスローモーション」などが新たに提供されています。

それに加えて、Galaxy S24シリーズではグーグルが提供する「かこって検索」も提供されるとのこと。これは、スマートフォンの画面上にあるものを丸く囲むことにより、AI技術を用いて囲んだモノを認識し、直接検索できる機能。すでにPixelシリーズの一部機種に向けて提供されているものですが、それ以外のスマートフォンには提供されていないだけに、Galaxy S24シリーズでも同機能が利用できるのは大きな差異化要素といえるでしょう。

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