北欧2カ国、ロシア検索大手ヤンデックスにデータ国内転送禁止

　８月８日、フィンランドとノルウェーの規制当局は、ロシアのインターネット検索大手ヤンデックスとオランダに拠点を置くパートナーのライドテック・インターナショナルに対し、ヤンデックスの配車アプリ「ヤンゴ」の顧客データをロシアに転送することを禁止したと発表した。写真は同社のロゴ。モスクワで昨年１２月撮影（２０２３年　ロイター／Evgenia Novozhenina）

[ヘルシンキ ８日 ロイター] - フィンランドとノルウェーの規制当局は８日、ロシアのインターネット検索大手ヤンデックスとオランダに拠点を置くパートナーのライドテック・インターナショナルに対し、ヤンデックスの配車アプリ「ヤンゴ」の顧客データをロシアに転送することを禁止したと発表した。

フィンランドのデータ保護当局は、９月初めに発効するロシアの法改正で連邦保安局が配車事業で処理されたデータを取得する権利を持つことが分かったと声明で述べた。

ヤンゴはフィンランドやノルウェーを含む１４カ国で提供されている。

ノルウェー当局は別の声明で「ロシア当局がヤンゴを通じてノルウェー国民の行動を監視する可能性があり、プライバシーに深刻なリスクが生じている」とした。

ヤンゴは両規制当局からの要請を精査しており、新たな要件に完全に従う意向だと説明。欧州連合（ＥＵ）の一般データ保護規則（ＧＤＰＲ）と法律を厳守してデータを処理しているとした。

また、ヤンゴの国際的な配車事業はロシアの規制管轄外で、９月以降もこれは変わらないとした。