中国・香港の相互投資制度、深化検討=香港金融管理局総裁
ロイター / 2024年4月9日 16時57分
[香港 9日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA)の余偉文総裁は9日、香港と中国本土の相互投資制度(コネクト)の一部を深化させることを検討していると述べた。
総裁は香港で開催されたHSBCグローバル・インベストメント・サミットで、中国本土の投資家が香港の金融市場に投資する「南向き」の取引に拡大余地があると指摘。
「われわれが目指しているのは、こうした相互投資制度の一部を深化させることだ。これは長い旅路の始まりに過ぎない。特に南向きのフロー、つまり中国から世界への資本フロー、投資フローはそうだ」と述べた。これ以上の詳細は明らかにしなかった。
相互投資制度の「北向き」の取引では、オフショア投資家が中国に上場する株式、債券、上場投資信託(ETF)、理財商品を購入できる。南向きの取引では中国本土の投資家が香港の金融商品を購入できる。
総裁は「ボンド・コネクト(債券相互取引)について考えてみよう。現在は非常に限定的だ」とし、南向きの債券相互取引は現在、中国の銀行しか利用できないと指摘した。
「だが例えば、将来的に中国の資産運用会社や、もしくは重要な点だが、中国の保険会社、年金基金の取引が認められれば、香港のプラットフォームを通じてグローバル債券に資金が流入する非常に大きな可能性がある」と述べた。
中国本土と香港は資本市場の自由化と強化に向け、2017年に債券相互取引を開始。まず外国人が中国の債券を売買できる北向きの取引が認められ、21年には本土の投資家がグローバル債券市場へのアクセスを拡大できる南向きの取引が始まった。
この記事に関連するニュース
-
3月過去最大の資金流入、中国本土から香港・マカオ 越境理財通
ロイター / 2024年4月23日 18時56分
-
中国証券当局、香港のIPO促進へ 株式相互取引も拡充
ロイター / 2024年4月22日 8時25分
-
中国、国内ハイテク企業への海外投資を促進へ 外資撤退に歯止め
ロイター / 2024年4月20日 2時4分
-
SBI証券、英国での株式売買委託業務にブロードリッジのポストトレード・ソリューションを採用
PR TIMES / 2024年4月15日 12時15分
-
香港政府、株式相互取引の強化に意欲 「リスク管理の選択肢増へ」
ロイター / 2024年4月8日 16時35分
ランキング
-
1「わらび餅」に外国人殺到! とろ~り伸びる進化形も、海外では専門店オープン【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月2日 21時50分
-
2政府・日銀 “不意打ち”為替介入か 早朝に一時4円超円高に
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月2日 16時53分
-
3岸田首相、AIルールで国際枠組み=OECD演説、東南アジア連携訴え
時事通信 / 2024年5月2日 19時15分
-
4「グリコ出荷停止騒動」6月へ再開延期の切実事情 店頭の「プッチンプリン」が約2カ月消える背景
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 21時40分
-
5Googleの「約束破り」が示す検索市場の"危うさ" ヤフーへの技術提供制限で公取委が初の処分
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 8時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください