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6月利下げへの過度な期待は「賢明でない」=英中銀ピル氏

ロイター / 2024年5月11日 1時42分

イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏(写真)は10日、6月会合での利下げの可能性に過度に焦点を当てることは「賢明ではない」という認識を示した。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Suzanne Plunkett)

[ロンドン 10日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は10日、6月会合での利下げの可能性に過度に焦点を当てることは「賢明ではない」という認識を示した。

英中銀は9日に開催した会合で、政策金利を6会合連続で5.25%に据え置いた。ベイリー総裁は会見で、市場の予想以上の利下げが必要となる可能性を指摘。同時に「はっきりさせておきたいのは、6月の金利変更は否定されるものでもなければ、既成事実化されるものでもないということだ」と述べた。

ピル氏も会合後、「金融政策が経済に課している制約を緩和し、利下げを開始できるという自信がますます高まっている」としつつも、「まだそこまでには至っておらず、さらなる証拠が必要だ」と述べていた。

金融市場では、46%の確率で英中銀が6月に0.25%ポイント利下げを実施するという予想が織り込まれており、9日の会合前からほぼ変わっていない。

英中銀が2、3年後のインフレ見通しを下方修正したことについては、ピル氏はインフレと金利の見通しに関する長期的な評価とし、「必ずしも、特定の会合や次回会合での金利決定を示しているわけではない」という考えを示した。

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