ボーイング、７３７ＭＡＸのサプライヤー生産目標半年後ずれ＝関係筋

９月９日、 航空機大手の米ボーイングは、小型機「７３７ＭＡＸ」の主要な生産スケジュールを半年遅らせることをサプライヤーに伝えた。写真はワシントン州レントンのボーイング工場で建造中の７３７MAX機。６月代表撮影（２０２４年　ロイター）

Allison Lampert

[９日 ロイター] - 航空機大手の米ボーイングは、小型機「７３７ＭＡＸ」の主要な生産スケジュールを半年遅らせることをサプライヤーに伝えた。３人の関係者が明らかにした。

ボーイングが伝えた最新のサプライヤーのマスタースケジュールによると、ＭＡＸの生産は２０２５年３月までに月産４２機に達する予定。従来目標の２４年９月から後ずれした。

７３７ＭＡＸを巡っては、１月に飛行中に胴体に穴が開くという事故が発生しており、ボーイングは生産回復に苦慮している。

いわゆるマスタースケジュールは需要動向を示すシグナルではあるが、公式な生産目標ではない。ボーイングは２４年末までに月産３８機のＭＡＸジェット機を生産するという公式目標を変更していない。

マスタースケジュールについてボーイングの広報担当者は、７月下旬にブライアン・ウェスト最高財務責任者（ＣＦＯ）が発表したコメントをロイターに伝えた。

ウェスト氏は「マスタースケジュールについては、必要に応じて調整を続け、在庫レベルに基づいてサプライヤーごとに管理している」とし、「最終組立の前にサプライチェーンのペースを維持し、安定性を維持することが目標だ」と述べた。