仏、今年の財政赤字削減目標堅持すべき 達成は可能＝経済相

　９月９日、フランスのルメール経済・財務相（写真）は、下院財政委員会で行われた公聴会で、税収が予想を下回るリスクがあっても現政権の２０２４年の財政赤字削減目標を堅持すべきとの見解を示した。写真はフランスのパリで６月撮影（２０２４　ロイター／Stephanie Lecocq）

[パリ ９日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は９日、下院財政委員会で行われた公聴会で、税収が予想を下回るリスクがあっても現政権の２０２４年の財政赤字削減目標を堅持すべきとの見解を示した。

財政悪化はバルニエ新首相にとって主要な課題となる見通しで、同氏は支出削減と増税を行うか、もしくは欧州連合（ＥＵ）のパートナーと金融市場の信頼を失うかという厳しい選択を迫られている。

ルメール氏は「２４年の財政赤字目標である対国内総生産（ＧＤＰ）比５．１％は達成可能な水準であり、堅持すべき。他のＥＵ諸国に後れを取るわけにはいかない」と述べた。

さらに、２４年予算を緊急に修正し、エネルギー企業の超過利益に対する増税と企業の自社株買いへの課税を法制化する必要があると指摘。次期政権は、今年既に凍結されている１６７億ユーロの支出配分の一部を全面撤回すべきと述べた。

次期政府は１０月１日までに２５年度予算案を議会に提出する必要がある。