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ファーウェイが三つ折りスマホ発表、2800ドルから アップルに対抗

ロイター / 2024年9月10日 18時40分

9月10日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ) は、三つ折りの折り畳み型スマートフォン「Mate XT」を発表した。写真は上海で開かれた展示会で2023年6月撮影(2024年 ロイター/Nicoco Chan)

David Kirton

[深セン(中国) 10日 ロイター] - 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ) は10日、三つ折りの折り畳み型スマートフォン「Mate XT」を発表した。価格は2800ドルからで、同社のウェブサイトによると予約注文が既に360万台を超えている。

中国のスマホ市場で米アップルに対するリードを広げたい考え。アップルは9日に新型のiPhone16を発表しており、その直後のお披露目となる。

Mate XTとiPhone16はいずれも20日から発売される。

Mate XTは赤と黒の2色展開で、画面のサイズは10.2インチ。厚さは幅は3.6ミリメートルで、アコーディオンカーテンのように3つに折り畳める。折り畳み式スマホとしては世界で最も薄く、ポケットに収まるキーボードを接続できるという。

価格は256ギガバイトモデルが1万9999元(2800ドル)で、より大容量のモデルを2万1999元と2万3999元で販売する。

<アップルのAIへの挑戦>

今回の発表は米制裁に対するファーウェイの対応能力を示し、中国市場でのアップルに対する優位性を強固にするものだ。中国の一部の消費者はiPhone16には人工知能(AI)機能が欠けていると批判している。

アップルはiPhone16について、中国でのAIパートナーをまだ発表していない。また同社のAIサービス「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」の中国語版が使えるのは来年になる。

「微博(ウェイボ)」には「AIが使えないなら買う意味があるのか」「AIが最大のセールスポイントでないなら半額にするべきだ」といったコメントが見られた。

ファーウェイはすでに二つ折りタイプのスマホを取り扱っており、中国での好調な販売により今年に入って同タイプの世界販売で韓国のサムスン電子を追い抜き首位に浮上した。折り畳み型スマホの世界シェアは27.5%。

ただMate XTの価格は2808ドルからと、同等の「iPhone16 Pro Max」の2倍以上で、生産台数も限られているため、販売の起爆剤というよりはファーウェイの技術力の象徴となる可能性が高いとアナリストは指摘する。

調査会社カウンターポイントのアナリスト、ジーン・パーク氏はファーウェイの新型スマホが数量の面でサムスンやアップルの事業に大きな影響を与えることはないと予想した。

調査会社IDCによると、第2・四半期の折り畳み式スマホの出荷台数は前年同期比57%増の390万台だった。しかしスマホ全体の出荷台数2億9220万台の1.3%にとどまる。

*写真を追加して再送します。

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