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午後3時のドルは158円前半へ小幅高、米雇用統計前に手控え

ロイター / 2025年1月10日 15時17分

 1月10日、午後3時のドルは158円前半と、前日のニューヨーク市場終盤からややドル高/円安の水準で取引されている。2022年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 10日 ロイター] -

午後3時のドルは158円前半と、前日のニューヨーク市場終盤からややドル高/円安の水準で取引されている。米雇用統計の発表を前に積極的な取引は限られているものの、雇用統計が予想と大きく乖離しなければ、ドルの底堅さが継続するとの見方が聞かれる。

ドル/円は朝方から売買が交錯し、仲値公示後に157円後半へ下落する場面もあったが、すぐに切り返して158円前半でもみ合った。午後に入って、時間外取引の米金利が上昇したこともあり、東京時間の終盤はドル買いがやや優勢となった。

市場の関心は雇用統計に集まっており、予想を上振れればドルは強含む見通しだが、弱い内容となったとしても、トランプ次期米大統領による関税強化策でインフレが高まる懸念もあり、「ドルが多少水準を下げたとしても、先安観が台頭することはない」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミスト)との見方が聞かれた。

財政懸念を背景に下落が続き、前日海外で1カ月ぶり安値を付けた英ポンドは、194円半ばまで1円前後切り返した。市場では2022年に当時のトラス首相が突然打ち出した大規模減税策で国債が急落した「トラスショック」のような事態には至らない、との見方が次第に増えてきた。

英国では前日、ジョーンズ財務首席政務次官が、国債市場は「引き続き秩序ある形で機能」しているとして「緊急介入の必要はない」と明言。債券市場でも序盤に一時10年債利回りが08年以来の高水準へ上昇したが、売りが一巡すると買い戻しが優勢となり、金利は引けにかけて低下へ転じた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 158.41/158.42 1.0285/1.0287 162.94/162.95

午前9時現在 158.03/158.06 1.0295/1.0298 162.70/162.78

NY午後5時 158.14/158.15 1.0298/1.0301 162.85/162.90

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