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川崎汽船の21年3月期予想は未定、コミットメントライン設定で流動性強化

ロイター / 2020年5月11日 16時8分

[東京 11日 ロイター] - 川崎汽船<9107.T>は、2021年3月期の業績見通しについて、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大に伴う世界経済や海上荷動きへの影響が見通せないため、業績予想、配当について未定とした。また、コミットメントライン設定で手元流動性を厚くするなど新型コロナ対策を挙げている。

原材料、完成品を中心とした海上荷動き・輸送需要の鈍化と海運市況の低迷により、世界の海上荷動きは低迷しそうだ。海事関係のリサーチ会社であるClarksonsの最新予測によると、2020年度上期で世界海上荷動き成長率はマイナス4.7%になるという。

川崎汽船では、新型コロナウイルスへの対応として、貨物減少に応じた船隊縮小、配船合理化・停船・係船による運航費削減、十分な手元流動性の確保につとめるとしている。また、自己資本対策としては不動産を含む資産売却等を検討することを明らかにした。

手元流動性の確保については「金融機関と800億円のコミットメントラインを設定し、4月以降、そのうち500億円を既に現金化している」(山鹿徳昌執行役員)という。

他方、2020年3月期については、売上高が7352億8400万円(前年比12.1%減)、経常利益が74億0700万円(前年は489億3300万円の赤字)と黒字に転換した。市況回復や共同で設立したコンテナ船事業の統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の収益改善が貢献した。

(水野文也)

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