ＪＰモルガン、純金利収入見通しは「楽観的過ぎる」 株価下落

　９月１０日、米金融大手ＪＰモルガン・チェースのダニエル・ピント社長兼最高執行責任者（ＣＯＯ）は、純金利収入（ＮＩＩ）見通しは楽観的過ぎると述べた。写真はＪＰモルガンの看板。米ニューヨークで２０１３年９月撮影（２０２４　ロイター／Mike Segar）

Nupur Anand　Pritam Biswas

[ニューヨーク １０日 ロイター] - 米金融大手ＪＰモルガン・チェースのダニエル・ピント社長兼最高執行責任者（ＣＯＯ）は１０日、純金利収入（ＮＩＩ）見通しは楽観的過ぎると述べた。これを受けて同行の株価は一時７．５％下落した。

同氏はニューヨークで開かれた会議で投資家に対し「ＮＩＩの予想は少し高過ぎる。来年はもう少し厳しい年になる」と指摘。来年は経費が増加する可能性があるとも述べた。

ＪＰモルガンは、金利が高止まりしているため、市場部門を除く今年のＮＩＩは９１０億ドルに増加するとの見通しを５月に示していた。

金融アドバイザー、ジャニー・モントゴメリー・スコットのリサーチ・ディレクター、クリス・マリナック氏は「２０２５年のＮＩＩが楽観的過ぎるとの経営陣のコメントが市場を動揺させている」と述べた。