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NY外為市場=ドル高、CPI上昇で利上げ観測高まる

ロイター / 2021年5月13日 7時18分

 5月12日、ニューヨーク外為市場では、4月の米消費者物価指数が予想より大きく上昇したことでドルが上向いた。写真は米ドル紙幣のイメージが貼られたナイロビの両替所で2015年7月撮影(2021年 ロイター/Thomas Mukoya)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、4月の米消費者物価指数が予想より大きく上昇したことでドルが上向いた。ただ上昇は抑制され、このところの範囲内にとどまっている。

労働省発表の4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、総合指数が前年比4.2%上昇し、2008年9月以来、約12年半ぶりの大幅な伸びを記録した。

主要6通貨に対するドル指数は0.61%高の90.760。CPIがこれほど上昇したのに対し、上げ幅は抑制されている。

物価が上昇すれば連邦準備理事会(FRB)が利上げに動くとの連想から、物価上昇はドル高要因となる。ただ、パウエルFRB議長がインフレ上昇を一定期間容認しながら金利を現行水準にとどめると確約していることで、この日のドルの上昇は抑制された。

シュアブセンター・フォー・フィナンシャルリサーチのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「大きな動きではなかった」とし、「ドルはパンデミック(世界的大流行)開始後の昨年5月から基本的に軟調だった。この日の動きで数週間前の水準に戻ったにすぎない」と述べた。

フレデリック氏はCPI上昇について「パンデミックに起因するあらゆる異例の動き」が背景にあると指摘。TDセキュリティーズのシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は、経済活動の再開に伴う圧力が反映されているとし、「その性質からして一過性のものとなる」と述べた。

ただ、CPI統計を受け米利上げ観測は高まっており、市場が織り込む利上げ確率は、2022年12月が80%、23年3─6月が100%となっている。

対ドルでユーロは0.60%安の1.208ドル、円は0.87%安の109.58円、英ポンドは0.60%安の1.406ドル。

暗号資産(仮想通貨)のイーサは4380.64ドルと過去最高値を更新。その後は下落に転じ、2.72%安。

ドル/円 NY終値 109.65/109.68

始値 108.67

高値 109.70

安値 108.67

ユーロ/ドル NY終値 1.2069/1.2073

始値 1.2124

高値 1.2151

安値 1.2066

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