メキシコ中銀総裁、インフレの大幅上昇は短期的と予想
ロイター / 2024年8月13日 13時32分
Anthony Esposito
[メキシコ市 12日 ロイター] - メキシコ中央銀行のロドリゲス総裁は11日、ロイターのインタビューに応じ、同国の総合インフレ率の大幅な上昇は短期的との見通しを示した。予想通りであれば、追加利下げを検討する可能性があると話した。
ロドリゲス氏は「引き締め的な金融政策スタンスの度合いは、インフレ見通しの変化に従って調整する必要があると考えている」と述べた。
中銀は8日、物価見通しを上方修正したにもかかわらず、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて10.75%とした。一部のアナリストは、この政策決定を批判しており、中銀の政策委員5人のうち3人が利下げに賛成、2人は反対だった。
メキシコの消費者物価指数(CPI)は7月に前年同月比5.57%上昇し、伸びは6月の4.98%から加速した。コア指数を構成する項目以外が大きく上昇し、全体の物価を押し上げた。
ロドリゲス氏は「短期的には、向こう数四半期にわたりコア指数以外の項目に影響を与えた衝撃は解消され、それによって総合インフレ率は早期に低下すると見込めるようになる、と予想している」と述べた。
中銀は8日の声明で、今年末時点のインフレ率見通しを4.0%から4.4%に引き上げたが、来年第4・四半期には目標である3%を中心とする上下1%ポイントの範囲内に収まるとの見通しは据え置いた。
ロドリゲス氏は、物価動向には「重大な進展が見られた」と指摘しつつも、「われわれはインフレを目標範囲に収める上で試練に直面している」と語り、「総合インフレ率の3%目標へ向けた秩序ある持続的な収斂を促進するのに必要な措置を講じる」と表明した。
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