米共和党議員、「グリーンランド購入法案」準備 可決なら20日に交渉開始

トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランド獲得に再び意欲を見せたこと受け、一部の下院共和党議員がグリーンランド購入交渉を認める法案に対する支持を集めようとしていることが１３日、分かった。２０２４年７月撮影（２０２５年　ロイター/Ritzau Scanpix/Ida Marie Odgaard via REUTERS）

Kanishka Singh

[ワシントン １３日 ロイター] - トランプ次期米大統領がデンマーク領グリーンランド獲得に再び意欲を見せたこと受け、一部の下院共和党議員がグリーンランド購入交渉を認める法案に対する支持を集めようとしていることが１３日、分かった。

法案を支持しているオグルズ下院議員とハーシュバーガー下院議員によると、法案の名称は「グリーンランドを再び偉大に」。１３日午前の時点で共同提案者が１０人集まっているという。

法案はトランプ氏が就任する今月２０日にデンマークとの交渉開始を可能にするもの。草案によると、米国によるグリーンランド取得を巡りデンマークと合意に達してから５日以内に、大統領は議会委員会に合意内容を伝えなければならない。

トランプ氏は今月７日の記者会見で、グリーンランドを米領土の一角に取り込む意欲を改めて表明。軍事行動や経済措置を取る可能性を排除しなかった。

グリーンランドは何世紀にもわたりデンマークの支配下にあり、現在もデンマーク憲法の下にあるため、法的地位の変更にはデンマーク憲法の改正が必要になる。グリーンランド自治政府のムテ・エーエデ首相は、グリーンランドは売却の対象ではなく、将来を決めるのはグリーンランドの住民だと繰り返し述べている。