第4四半期スマホ出荷、アップル・サムスン減少 中国勢と競争激化

　１月１３日、市場調査会社ＩＤＣが公表したデータによると、米アップルと韓国サムスン電子のスマートフォン出荷台数が２０２４年第４・四半期に中国勢との激しい競争を背景に減少した。ニューヨーク２０２４年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Kent J. Edwards）

[１３日 ロイター] - 市場調査会社ＩＤＣが１３日公表したデータによると、米アップルと韓国サムスン電子のスマートフォン出荷台数が２０２４年第４・四半期に中国勢との激しい競争を背景に減少した。

世界のスマホ出荷台数はアップルが４．１％減の７６９０万台、サムスン電子が２．７％減の５１７０万台。小米科技（シャオミ）、Ｏｐｐｏ（オッポ）、Ｈｏｎｏｒ（オナー）など中国企業との競争が激化した。

２４年の市場シェアはアップルが１８．７％でトップ。サムスン電子が１８％、シャオミが１３．６％と続いた。

ただ同年の出荷台数ではアップルが０．９％、サムスンが１．４％、それぞれ減少した一方、シャオミは１５．４％増と上位５ブランドで最も高い伸びを示した。

中国の携帯電話メーカーは全体で第４・四半期に世界のスマホの５６％を出荷。四半期として過去最高を記録した。中国勢は中・低価格帯の製品需要を追い風に欧州やアフリカで事業を拡大している。

ＩＤＣのシニアリサーチディレクター、ナビラ・ポパル氏は世界のスマホ市場について、「２０２５年も成長が続くと楽観しているが、米新政権による新たな関税引き上げの脅威によって業界全体の不透明感が高まっている」と述べた。