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米小売売上高、8月は前月比0.6%増 ガソリン価格上昇が押し上げ

ロイター / 2023年9月15日 1時51分

米商務省が14日発表した8月の小売売上高(季節調整済み)は前月比で0.6%増えた。2018年12月撮影(2023年 ロイター/Mark Makela)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米商務省が14日発表した8月の小売売上高(季節調整済み)は前月比で0.6%増えた。増加率はロイターがまとめた市場予想の0.2%を上回り、ガソリン価格上昇が押し上げ要因となった。

7月分は当初発表の0.7%増から0.5%増へ下方改定された。

8月の前年同月比は2.5%増加した。

FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフ・エコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「米経済は今のところ良好な状況にあるが、消費需要は穏やかでインフレが再び活発になるほどではない」と述べた。

8月のガソリンスタンドを除いた小売売上高は0.2%増にとどまり、ガソリン価格高騰が低所得者層の家計を圧迫した可能性が高い。

米エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン価格は8月の第3週に1ガロン=3.984ドルと今年に入ってからの最高値を付けた。7月の第3週は1ガロン=3.676ドルにとどまっていた。

ガソリンスタンドの売上高は5.2%増加。7月は10.3%減だった。

ガソリンスタンドを除く小売売上高は0.2%増加。自動車は0.3%増加した。オンライン売上高は横ばい。7月は1.5%増だった。アマゾン・ドット・コムが7月に実施した有料会員向けセール「プライムデー」が過去最大規模となったほか、新学期向けの買い物が早めに開始されたことで支出が一部前倒しされたとみられる。

家具は1.0%減となったが、電気・家電は0.7%増加。衣料品店は0.9%増加した。建材・園芸用品は0.1%増加した。

一方、スポーツ用品・趣味・書籍・楽器への支出は抑えられた。スーパーや百貨店は増加した。サービス部門として小売統計に唯一含まれる飲食店は0.3%増。7月は0.8%増だった。

8月の自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は0.1%増。7月分は0.7%増と、当初発表の1.0%増から下方改定された。

コア小売売上高は国内総生産(GDP)統計の個人消費の動向を反映する傾向がある。8月のコア小売売上高は小幅な伸びにとどまったものの、旺盛なサービス消費が個人消費をけん引する見込み。2023年第3・四半期のGDPは年率換算で前期より最大5.6%増えることが予想されている。第2・四半期は2.1%伸びていた。

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