米ベインがジャムコ買収、1株1800円でＴＯＢ 伊藤忠やＡＮＡからも取得

　１月１４日、米投資ファンドのベインキャピタルは旅客機内装材メーカーのジャムコを買収すると発表した。写真はベインキャピタルのロゴ。２０１７年９月、都内で撮影（２０２５年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

Kentaro Okasaka

［東京　１４日　ロイター］ - 米投資ファンドのベインキャピタルは１４日、旅客機内装材メーカーのジャムコを買収すると発表した。株式公開買い付け（ＴＯＢ）などを通じて全株取得する。ジャムコは上場廃止となる。

２月中旬をめどに１株１８００円でＴＯＢを開始。終了後、現在約３３％を保有する伊藤忠商事、約２０％を保有するＡＮＡホールディングス、約７％を保有する昭和飛行機工業（東京都昭島市）から株式を取得する。

ジャムコによると、ＴＯＢを含めた株式取得による買収額は約４５１億円を見込む。ジャムコは１４日の取締役会で、公開買い付けに賛同の意見を表明することを決議した。

ジャムコの広報担当者はロイターに対し、新型コロナウイルスナ禍で悪化した財務基盤の改善につながり、経営改革の後押しにもなると期待していると説明した。