バイデン氏、キューバの「テロ支援国家」指定解除など制裁緩和へ

　１月１４日、バイデン米大統領は、キューバに対する「テロ支援国家」指定の解除など、トランプ前政権が導入した同国を対象とする複数の制裁措置の緩和を計画している。複数の米政府当局者が１４日に明らかにした。ハバナの米大使館前で２０２４年５月撮影（２０２５年　ロイター/Alexandre Meneghini）

Trevor Hunnicutt　Dave Sherwood

[ワシントン／ハバナ １４日 ロイター] - バイデン米大統領は、キューバに対する「テロ支援国家」指定の解除など、トランプ前政権が導入した同国を対象とする複数の制裁措置の緩和を計画している。複数の米政府当局者が１４日に明らかにした。

軍や政府と関係のあるキューバ人との金融取引を一部制限する措置なども撤廃する計画という。

当局者らはこの計画について、キューバがカトリック教会との協議を受けて「相当数」の政治犯を釈放すると見込まれていることに関連していると述べた。釈放される人数や期限については明らかにしなかった。

キューバ政府はロイターのコメント要請に現時点で応じていない。

キューバは２０２１年７月に起きた大規模な反政府デモを厳しく取り締まり、数百人の参加者を拘束。人権団体や米国、欧州連合（ＥＵ）から厳しい批判に直面した。

キューバに対して強硬姿勢を示すトランプ次期大統領は今月２０日の就任後に制裁の復活を目指す可能性がある。

トランプ氏は、両親がキューバからの移民で同国政府に批判的なマルコ・ルビオ上院議員を国務長官に指名した。

トランプ氏の政権移行チームとルビオ氏の事務所からコメントは得られていない。