ギリシャ10年国債の応募総額が過去最大 堅調経済や高利回りで人気

Lefteris Papadimas

［アテネ　１４日　ロイター］ - ギリシャ政府がシンジケート方式で売り出した新発１０年国債（２０３５年６月償還）に対する応募総額が４００億ユーロ（４１０億４０００万ドル）と過去最大規模に膨らんだ。同方式による直近の１０年債売却は２０２４年１月で、この時の応募総額は約３５０億ユーロだった。

今回の最終プライシングはミッドスワップ金利に１０２ベーシスポイント（ｂｐ）上乗せした水準に決定。ギリシャ政府の資金調達額は４０億ユーロと、既に年間予定の８０億ユーロの半分に達する。

ギリシャの格付けは２３年終盤に投資適格級へ戻り、経済は他の大半の欧州諸国よりも堅調に推移しており、投資家は相対的な高利回りを提示しているギリシャ国債に魅力を感じている。

ベータ・セキュリティーズの資産運用責任者コスタス・ボウカス氏は「ギリシャは混乱する欧州市場において経済的、政治的に安定した数少ない国の一つだ」と指摘した。

ギリシャの成長率は２４年見込みが２．２％、今年は２．３％と予想されている。これはユーロ圏平均の２倍以上だ。