原油先物は2%超下落、米中のコロナ感染第2波を懸念
ロイター / 2020年6月15日 13時35分
アジア時間の原油先物相場は2%超下落。中国や米国で新型コロナウイルス感染第2波に対する懸念が浮上しており、燃料需要の回復ペースが鈍るとの見方が広がっている。2019年11月撮影(2020年 ロイター/Angus Mordant)
[東京 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は2%超下落。中国や米国で新型コロナウイルス感染第2波に対する懸念が浮上しており、燃料需要の回復ペースが鈍るとの見方が広がっている。
0302GMT(日本時間午後0時02分)現在、北海ブレント
WTI
北海ブレントとWTIは先週約8%下落、週間ベースで4月以来初の下落となった。米国の新型コロナ流行に対する懸念が背景にある。
米国では経済活動の再開が進められる中、フロリダ州やテキサス州など一部の州で新型コロナの感染者数や入院患者数が過去最多を記録している。
また中国北京市では、市内の食品卸売市場で新型コロナのクラスター(感染集団)が発生し、ここ数日感染者が急増している。
INGエコノミクスはリポートで「原油需要の回復はもともと時間がかかるとみられていたが、感染第2波が起きれば予想よりさらに長期間を要するとの懸念が当然高まるだろう」と指摘した。
中国国家統計局がこの日発表した5月の鉱工業生産は2カ月連続で増加したものの、市場予想ほど伸びなかった。小売売上高や固定資産投資は引き続き減少。新型コロナ危機から経済が思うように回復していないことを示唆した。
一方、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」は、18日に合同閣僚監視委員会(JMMC)の会合を開く。会合では減産目標を順守していない国々の対応などについて話し合われる見通し。
減産合意の順守率が低いイラクは、同国南部の大型油田を操業する石油大手と6月の追加減産について合意した。油田を担当するイラク政府関係者らが14日、明らかにした。
*カテゴリーを一部変更しました。
この記事に関連するニュース
-
本当にある怖い原油高の話
トウシル / 2024年4月9日 7時30分
-
原油先物続伸、地政学的緊張や供給懸念で
ロイター / 2024年4月5日 10時59分
-
原油先物続伸、供給懸念や堅調な米経済の兆候受け
ロイター / 2024年4月4日 10時35分
-
OPECプラス閣僚級会合が生産目標維持、減産順守率の高さ強調
ロイター / 2024年4月4日 7時5分
-
原油先物は小反落、供給逼迫観測で堅調維持
ロイター / 2024年4月1日 10時45分
ランキング
-
1「プーチンおやじ」の機嫌を取り、「張り子のクマ」ロシアと抱き合う中国の本音
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月26日 17時4分
-
2元大物映画プロデューサーの有罪判決破棄 告発の女優ら激怒 米国
AFPBB News / 2024年4月26日 16時3分
-
3「駐日米大使の醜聞もみ消し」 トランプ氏の公判で証言
共同通信 / 2024年4月26日 15時58分
-
4白人警官が拘束の黒人男性死亡=「息ができない」と訴え―米
時事通信 / 2024年4月26日 18時55分
-
5「中国が米大統領選干渉」 ブリンケン国務長官
共同通信 / 2024年4月26日 23時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください