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英GDP、第2四半期速報値は前期比+0.6% 予想と一致

ロイター / 2024年8月15日 16時35分

 8月15日、英国立統計局(ONS)が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増加し、ロイターが集計したエコノミストの予想と一致した。写真は7月、ロンドンで撮影(2024年 ロイター/Hollie Adams)

David Milliken Andy Bruce

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%増加し、ロイターが集計したエコノミストの予想と一致した。

英経済は2023年下半期に小幅なリセッション(景気後退)に陥ったが、今年第1・四半期には0.7%成長に回復していた。

GDPは6月単月では前月比横ばいとなり、予想と一致。前年同月比では0.7%増だった。

イングランド・ウェールズ勅許会計士協会の経済ディレクターであるスレン・ティル氏は「これらの数字は、ストライキや雨天により6月の活動が横ばいとなったにもかかわらず、英国の不況からの回復が第2・四半期に勢いを増したことを裏付けている」と述べた。

一方、金利が約16年ぶりの高水準にあることや、供給制約、賃金の伸び鈍化を背景に、24年後半には成長が鈍化すると予想した。

市場はGDP統計にほとんど反応していない。

イングランド銀行(英中央銀行)は今月初めに、24年通年の成長率見通しを0.5%から1.25%に引き上げた。年初の成長が予想を上回ったためで、第2・四半期の前期比成長率は0.7%と見込んでいた。ただ、24年後半の見通しについてはあまり明るくなく、第3・四半期は0.4%、第4・四半期は0.2%に鈍化すると予想している。

スターマー首相は、7月4日の総選挙に向けたキャンペーンで、年間2.5%の経済成長を達成したいと述べていた。英国は08年の金融危機以前から、この水準の成長率を定期的には達成していない。

リーブス財務相は、2年連続で主要7カ国(G7)の中で国民一人当たりGDPの成長率が最も高い国になるという目標を設定している。

きょう発表された統計によると、第2・四半期の一人当たりGDPは前年同期比0.1%減。コロナ禍前との比較では0.8%減少した。

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